住宅購入の選択肢のお話
2018年 05月 09日 (水)
皆さん、こんにちは!スタッフHです。
GWはどうでしたか?楽しめましたか?
場合によってはお仕事の方もおられたのではないでしょうか。
ゆっくりと過ごされた方、色んな所に出かけられた方といろんなパターンがあったかと思います。
今日はいろんなパターンつながりと言う事で住宅における住宅購入の選択肢のお話をしたいと思います。
賃貸か新築か、はたまた中古物件を購入してリフォームやリノベーションをするのか。
「住まい」には大きな決断が必要となりさまざまな選択肢があるなかでまず考えるべきことは何でしょうか?
結婚や出産などさまざまなライフステージの変化に伴って家族が快適に暮らすための土台でもある「住まい」について悩むことが多くなってきます。
私自身も子供の小学校入学が住宅購入へのタイミングとなりました。
新築の住宅をを購入して暮らすべきか?
はたまた賃貸で暮らすべきか?
中古物件を購入してリフォームやリノベーションするのか?
どれが得で、どれが損か、という議論もたびたび色んなメディアでも取り上げられる話題でもあります。
持ち家か賃貸か中古物件か、ご自身で見極めるためのヒントに少しでもなればと思います。
はじめにライフプランや価値観を確認する 皆さんは、今自分がどのようなライフステージにあり、どのようなライフスタイルを送られているのでしょうか?
そして10年先、20年先、30年先、40年先、……老後はどうでしょうか?
家族でライフプランや住まいに関する価値観をきちんと話し合い、お互いの考えなどを理解されていますか?
ここで、それぞれのメリットについても少し触れたいと思います。
家を買うメリット1
好みの住環境にカスタマイズが可能
新築、中古共になんと言っても持ち家の場合は自由度が高く、住空間を自分の好きなようにカスタマイズできるのが魅力的です。
一戸建てであれば、予算や敷地条件の許す限り最初から自由に思い通りの家を建てることもできますし、リフォームやリノベーションも基本的には自由にできます。
一方で賃貸は自分の思い通りにほぼできません。
最近は、DIYが可能な物件も少しずつ増えてきているようですが、借りている物件である以上、退去する際には原状回復義務がある場合がほとんどで、いろいろと制限もあります。
家を買うメリット2
資産にもなり、老後の生活の負担も少ない
家を購入した場合、ローンの支払いがある期間は「負債」にはなりますが、ローンの支払いが完済すれば「資産」となります。
家族がいる場合、資産として残すこともできますし、転勤などで住めなくなってしまった場合も賃貸したり、売却するなどの選択肢があります。
気をつけなければいけないポイントとして、新築物件を購入した場合はたとえ短期間でも一度住んでしまえば中古物件としての扱いになり、価格が下がってしまいます。
売却までにメンテナンスやリフォーム、リノベーションをしたとしても、新築で購入したときより高い価格で売れる物件はほぼありません。
また、ローン支払い後の生活がぐっと楽になります。ローン完済後は完全に自分のものになるため、維持費や固定資産税の支払いは続くにせよ、住居費が大きく減り、老後の生活も経済的に楽になり、気持ちにゆとりができます。賃貸の場合は、この先ずっと賃貸料を払い続けることになるので、少し不安になる方もいるかもしれませんね。
賃貸で暮らすメリット1
柔軟性が高い
環境の変化に応じて住み替えに柔軟に対応できるのは賃貸ならではの大きなメリットです。将来的に、収入が減ったり、家族が増えたり、何かトラブル(例:災害や隣人トラブルなど)が発生した場合でも、比較的容易に引っ越しができます。
転勤が多い仕事をしている場合や家族構成がまだ定まっておらず、子どもが増えるかもしれない場合は賃貸で暮らしている方が都合が良い場合があるかもしれません。
子どもが独立したら夫婦ふたりきりになるかもしれませんし、更にその先、もしかすると親と同居することもあるかもしれません。
様々な状況にあわせて住み替えが簡単にできる点はとても魅力があると思います。
賃貸で暮らすメリット2
初期費用が少ない
持ち家を購入するとなると頭金の用意や諸費用(例:決済や引渡時のさまざまな税金や費用、ローンを組む際の費用や保険料)がかなりかかります。
しかし、賃貸の場合は住まいを借りるための敷金、礼金や手数料を準備すれば良いので、初期費用に関しては圧倒的に少ないです。
賃貸で暮らすメリット3
維持管理費や固定資産税などの負担が無い
実際に賃貸で暮らしている間のメンテナンスは大家さんがやってくれるので、管理費などを払うことがあっても、何かを修繕するための大きなお金がかかるということはありません。賃貸の場合は、固定資産税などの負担が無い分、手元に残るキャッシュが増えるのが良いところと言えます。
ただし、老後も住居費を払い続けなければならないので、若いうちから貯蓄をしてお金を貯めたり、お金を殖やして定年後に備えておく必要がある点を忘れてはいけません。
中古戸建を購入するメリットはどうでしょうか
中古住宅の場合、人気のエリアで土地を確保できるなど、物件の選択肢が増えたり新築を建てるよりリノベーション費用をかけてもトータルコストを抑えられるといったところが大きなメリットと言えます。
ただし、築年数が古いと長く住み続けるためにも耐震診断と耐震改修をする事が必要となりますので中古戸建を検討する場合は特に耐震性に関する留意点です。
1986年6月1日以降に建築確認を受けた物件に関しては、新耐震基準と呼ばれており、それ以前の物件に関しては旧耐震基準と呼ばれています。
新耐震基準とは、「震度5強程度の中規模地震ではほとんど損傷しないこと、震度6強から7に達する大規模地震で倒壊・崩壊しないこと」を新たな基準として制定されています。
ところがその後の1995年に起こった阪神・淡路大震災では、新耐震基準による戸建が倒壊するなどの事態が起こってしまい、戸建住宅に関しては2000年6月1日に新たな基準が制定されることとなりました。
具体的には、地盤調査の義務化や耐力壁のバランス、柱や筋交いの金物の指定などが追加されています。
戸建住宅の場合は、2000年6月1日以降に確認申請を受けた物件が実質上の新耐震基準であることを考えたほうが良いと思われます。
戸建住宅の場合、耐震性に劣る建物は、倒壊・崩壊により、人命にまで被害がおよぶ危険性があります。特に中古戸建を購入する際には、2000年6月1日より前の建築確認の物件の場合は、耐震診断を実施して、必要に応じて耐震改修工事を行うことをおすすめします。
今まであまり考えたことがなかった場合は、是非一度立ち止まって考えてみましょう。
また、リフォームやリノベーションで住み心地をよくすることは可能ですが、年数が経つにつれて基本的に資産価値としては下がっていきます。
結局、新築物件 or 賃貸物件or中古物件?
今の自分や家族のライフスタイルや価値観、また20年先、30年先という長いスパンで見る生活を考えたときにどの選択の方がより自分たちの理想の暮らしに近かったでしょうか?
目先のことだけではなく、子育て、老後など総合的にあわせて考えてみることが重要になってきます。
家を買うか、ずっと賃貸で暮らすか、しばらくは賃貸で、どこかのタイミングで家を購入するのか、お金のことはもちろん重要ですですが、損得だけで判断するのではなく、自分や家族のライフプランや価値観とマッチするのはどの選択なのか?
どんな状態が自分たちをより良くハッピーにしてくれるのか?
自分自身の中で、そんなブレない軸を持っておくことが大切になってくるのではないでしょうか。
答えは1つではありません。十人十色と言われるように人それぞれ、家族それぞれです。
ついついわかりやすい指標である「お金」の部分だけで判断してしまいがちなのですが、是非この機会に「今」だけではなく、「少し先の人生」も視野に入れつつ、自分と家族のライフプランや価値観、そしてそれぞれのメリットやデメリットを照らし合せてみてください。
色々なことを全てひっくるめて考えてみることで、より自分たちに合うスタイルが見えてくるのではないでしょうか。